家族の協力が大切

Posted on 4 月 13, 2009 under アルツハイマーと上手に付き合う, アルツハイマーの治療方法 | Comments are off

アルツハイマー型の認知症だけでなく、人は年老いてくるとさまざまな認知症の症状が現れてきます。
その、認知症の明確な原因は明らかにされていないのが現状です。
しかし、アルツハイマーになった本人はもちろんのこと、一緒に暮らす家族が、
普段から生活する上で、いくつか心がけることで、その症状が発生してしまうことを防いだり、アルツハイマーの進行を遅らせることができると言われています。

では、具体的にわたし達は、そのアルツハイマーの方のために、いったいどんなことができるのでしょうか?

まず、いちばん大切なことは、アルツハイマーにかかった本人が、栄養バランスのとれた食事をしっかり取れるようにすることと、規則正しい睡眠を取れるようにしてあげることです。

また、病気が進行してしまうと、失禁を起こしたり、寝たきりになってしまったりします。
ですから、清潔な環境を保てるように心がけてください。
さらにそのうえで、また適度な運動をさせてあげたり、周りから知的な刺激を与えてあげることも良いでしょう。とても効果的なリハビリとなります。

リハビリの目的や正しい方法を、家族や地域社会がみんなで理解することが重要です。アルツハイマーになった本人が、自分の生活の質を落とすことなく、
生きがいのある生活を送らせてあげることが大切なのです。

アルツハイマーの家族がいる家庭では、看護など大きな負担を強いられます。
しかし、大切な家族です。看護の仕方や周囲の配慮の仕方のよしあしで
ご家族の予後は大きく変わります。
出来る限りのことはしてあげたいですね。

アルツハイマーとリハビリテーション

Posted on 3 月 16, 2009 under アルツハイマーと上手に付き合う, アルツハイマーの治療方法 | Comments are off

アルツハイマーや、その他多くの認知症のご老人をかかえた家庭では、
その看護は言うまでも無く大変なものです。
さらにその大変な看護のよしあしは、本人の予後に大きく影響しますから、
なるべく、できるだけのことはしてあげたいと思いますよね。
しっかりと生きがいをもって、生きていけるような生活環境を整えてあげたい、と
家族であれば誰しもが願うことです。

では、アルツハイマーの方に、どうやって接するのが良いリハビリになるのでしょうか。
実は、身辺を清潔に保つよう配慮してあげたり、知的な刺激を与えることは
とても効果的なリハビリになるのです。

リハビリテーションは、とても重要なものと認識されていて、
病気の予防、治療とならんで第3の医学といわれるほどなのです。

年々、老人の人口が増加しており、、リハビリを必要とする人の数は急増しています。
そもそもリハビリテーションの目的というのは、単に機能の回復訓練をすることや
社会復帰のみを指しているのではありません。
障害をもったために人間らしく暮らしていくことを妨げられている人が、
再び人間らしく生きること、障害を可能な限り克服して、自立と社会復帰を果たすことにあります。

ですから、良いリハビリを行うために、その目的や正しいやりかたを理解して、
こつこつと継続することが大切です。またアルツハイマーになった本人が
ちゃんと意欲をもってリハビリできるよう、家族や地域社会全体で、心身両面からご本人を助け、協力して行くことがとても大切になります。

長谷川式!簡易知能評価スケール

Posted on 2 月 27, 2009 under アルツハイマーのこと, アルツハイマーの治療方法 | Comments are off

アルツハイマーをチェックするのに、記憶力、記銘力、見当識障害など症状を
判断する方法として使われる、長谷川式簡易知能評価スケール。
その質問をご紹介しましょう。

1.お歳はおいくつですか?
→正解は1点(2年までの誤差は正解)

2.きょうは、何年の何月何日、何曜日ですか?
→年、月、日、曜日の各1つ正解で1点。
 すべて正解した場合は4点。

3.今いるところはどこですか?
→自発的に答えられれば2点。
5秒以内に、家、病院施設の中から正しい選択ができれば1点。

4.これから言う、3つの言葉をいってみてください。
a桜、b猫、c電車
a梅、b犬、c自動車
a、b、cのうち1つ正解で1点、2つで2点、すべて正解で3点。

5.100から7を順番に引いてください。
100-7=93、93-7=86 というように。
→1回正解すれば1点。(不正解の場合は打ち切る)

6.これからいう数字を逆からいってください。
6、8、2と言えば、2、8、6
3、5、2、9と言えば、9、2、5、3
→1回正解すれば1点。(不正解の場合は打ち切る)

7.先ほどの言葉(4の質問)をもう一度いってみてください。
→自発的に回答があれば、a、b、c各2点、回答がない場合、ヒント(植物、動物etc.)を与え、正解すれば各1点。

8.5つの品物をみせ、隠しますので当ててください。
→時計、鍵、たばこ、ペン、硬貨など無関係なものを見せ答えてもらう。
1品各1点、すべて正解の場合は5点。

9.知っている野菜を言ってください。
→5つ正解で0点、6つで1点、7つで2点、8つで3点、9つで4点、10で5点

20点以下は認知症の疑いあり、というもの。どうでしたか?

アルツハイマーと喫煙の関係

Posted on 1 月 18, 2009 under アルツハイマーのこと, アルツハイマーの治療方法 | Comments are off

たばこを吸われる方にとっては、ちょっと怖いお話です。。。

アルツハイマー型認知症の危険因子について、現在急速に研究がなされています。
つまり、毎日の生活の習慣の中にも、アルツハイマーの原因になるものが潜んでいる、という考え方で調べられており、その危険因子として、食習慣や運動習慣、知的生活習慣が注目されています。

そして、現在は喫煙についても、その因果関係が注目されているのです。
喫煙は、アルツハイマー型認知症の発症の危険性を高めるといわれています。
自らタバコを吸う能動喫煙だけでなく、非喫煙者の受動喫煙であっても、
タバコから出る有毒物質の影響を受けてしまい、それがアルツハイマーの発症率を
高めている、という考え方があります。

実は、喫煙に関してはさまざまな議論がおこなわれています。
喫煙がアルツハイマー型認知症の発症の原因となるか否かについて、
これまでも何度も論議されてきました。

喫煙は、他の病気の発症の危険性を高めることがわかっています。
実際、疫学研究では、喫煙することでアルツハイマー型認知症が発症してしまう
リスクが、喫煙しない場合と比べ、1.79倍にあがるという結果もあるそうです。

また、受動喫煙の場合においても、アルツハイマー型認知症の発症リスクは
上昇してしまうという調査結果が発表されています。

信じるか、信じないかはその人の自由ですが、
そう考えると、やはり喫煙は出来るだけ控えたほうが良いのかもしれませんね。

認知症の実情

Posted on 12 月 15, 2008 under アルツハイマーのこと, アルツハイマーの治療方法 | Comments are off

厚生省の調査によりますと、現在、日本には認知症の症状のある老人が
全体で100万人いると推定されます。そのうち自宅で介護を受けているのが75万人。
また25万人が、老人病院、特別養護朗印ホーム、精神病院などの施設にいるようです。
実際には自宅で介護を受けている認知症老人が大多数であることが分かっています。

この傾向は今後どうなるかというと、高齢化社会のがよりいっそう本格的になり、
その認知症老人の数は、2015人には265万人になることが推測されています。
そして
在宅での認知症老人だけでも、その数は180万人!
あくまでも予想ですが、かなり急激な増加が予想されるだけに、
医療面において、認知症の原因解明や、治療方法が確立されることが
一刻も早く期待されています。

日本がかかる、その老人の認知症の約4分の3は、
脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症で占められます。
残りは、変性性疾患や感染症、内分泌代謝疾患、頭部外傷などがあります。

内科的治療や脳外科手術で治る認知症というものも一部存在しますが、
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症のケースになると、治療は困難です。

ただ、最近の研究では、アルツハイマー型の認知症患者の脳に沈着している
異常な色素たんぱくが、21番目の染色体上にある事がわかっています。
なんらかのきっかけでこの遺伝子が作動し始めることが充分に考えられているのです。

認知症の原因はさまざまな角度から研究が進められています。
近い将来、原因が解明されて、有効な薬が開発されるのではないでしょうか。

アルツハイマーの薬について

Posted on 11 月 29, 2008 under アルツハイマーの治療方法 | Comments are off

アルツハイマー型の認知症の場合、その原因が解明されていないので、
症状を改善することはたいへん困難です。
しかし近年では、脳の循環や代謝を良くするという薬が多数開発されていて、
多くの患者さん方に対して使用されるようになってきています。

しかし、認知症に伴って知能が低下する症状をを改善する薬は、
現在のところ開発されていないのが現状です。
薬は、認知症が原因で起きてしまう譫妄や暴力といった行動異常や、精神異常に対して
効果的に作用するにすぎないのです。
知能低下に対する治療には、脳の神経細胞の再生を促進したり、脳の働きを活性化し、失われた脳の機能を蘇らせるような作用をもたらしてくれる薬を使うことが必要です。

最近の研究で期待が寄せられているものもあります。
神経細胞が分裂、増殖するのに必要な因子を、「神経成長因子」といいますが、
これが認知症の治療に有効ではないか、と考えています。

脳の細胞は本来、増殖することはなく、一度死滅すると二度と再生できないと考えられています。
しかしダメージを受けてはいるが、まだ細胞として死滅するにはいたっていない神経細胞を回復するのには、この「神経成長因子」が有効なのではないか?と言われています。
この研究は、動物実験では改善効果が見られた、という報告があります。
将来的に、完全にアルツハイマーを治すことのできる薬が開発されれば、
アルツハイマーで悩む、なんてことも無くなってしまうかもしれませんね。

痴呆?認知症??

Posted on 11 月 03, 2008 under どうしてアルツハイマーになるのか, アルツハイマーのこと | Comments are off

近年、痴呆という言葉が使われなくなりましたよね。
それに代わって、認知症という用語が用いられるようになりました。

確かに以前では認知症を、”痴呆”と呼んでいました。
しかし、2004年に厚生労働省の用語検討会で、
「痴呆」ではなく「認知症」という用語に変換しようという内容で決定しました。
そのため、行政や高齢者の介護分野において、「痴呆」の語が廃止され、
そして「認知症」に置き換えられたのです。
2007年頃までには、学会などでも言い換えがほぼ完了しているそうです。
最近では認知症という言葉は、すっかりなじみましたよね。

ちなみに認知症とは、後天的な脳の器質的な障害によって、いったん正常に発達した知能が低下した状態を言いますが、先天的に脳の器質的障害があり、運動の障害や知能発達面での障害などが現れる状態のことを知的障害といいます。

認知症をひきおこす原因となる主な病気をご紹介しましょう。
・脳血管障害
・アルツハイマー病などの変性疾患
・正常圧水頭症
・ビタミンなどの代謝・栄養障害
・甲状腺機能低下、など。

そのうち、脳血管障害のケースですが、
画像で診断するだけでは微小病変が見つかっているような場合でも、
本当にこれらが認知症状の原因になっているかどうかを判別するのはとても難しいのが
現状だそうです。
これまでは「脳血管性認知症」と診断されてきましたが、
実際はアルツハイマー病が認知症の原因となっている場合が多いようです。
これを、「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」といいます。

アルツハイマーの身体的な症状について

Posted on 10 月 12, 2008 under アルツハイマーのこと | Comments are off

アルツハイマー型認知症のケースは、物忘れや記憶障害、
例えば、さっき食べたものを忘れてしまう、とか、今日が何日かわからない、
自分が今どこにいるのかが分からない、こういった症状のことを言いますが、
それらの記憶の障害とは別に、身体的な症状も見られるようになります。

身体的な症状は見当識障害と呼ばれ、その具体的な例としては、
失語、失行、失認という症状があげられます。

・失語・・・聴覚や発声機能に異常がないのに、言語の理解や発声が上手く出来ないこと
・失行・・・運動障害をもたらす器質的な病変がないにもかかわらず行動が正しく行われないこと
・失認・・・本来認識すべき対象に対して正常な理解ができなくなったもの

これらの症状が進行してしまうと、失語状態や歩行にまで障害が出たり、それが悪化してしまうことがあります。そうなると、日常生活にも支障が生じてしまうのです。

またその他には、めまいや頭痛などの心気症状もみられるようになります。
道徳観や清潔感が失われ、人によっては性的に問題のある行動をとってしまったり
することもあるでしょう。
ご家族にアルツハイマーの方がおられる場合は、その方が場所をわきまえずに排尿したり、夜間に幻覚をみて大騒ぎしたり、部屋のなかを歩き回ったりした、なんていうのを
目の当たりにしたという方もおられると思います。

アルツハイマーにかかると、歩行困難や失禁などの身体的な症状はつきものですが、
症状が悪化し、末期症状になると、それは完全な認知症状態です。
寝たきりになってしまい、その場合、発病から5年から10年くらいで死にいたるといわれます。

老人期の認知症にも種類がある

Posted on 9 月 30, 2008 under アルツハイマーのこと | Comments are off

人間はずっと生きていれば、誰でも歳をとりますね。
高齢の方になればなるほど、『最近、物忘れがひどくなった』『記憶力が低下した』
という話をよく話しているのを聞きます。
このような症状は、残念ながら誰しもが多かれ少なかれ経験して行くことです。

いわゆる「老人ボケ」ですが、現代の高齢化社会に伴う認知症は大きな問題です。
”アルツハイマー”という言葉も、新聞やテレビなどでもよく頻繁にみかけ、珍しいものではなくなりました。

老人の認知症には、いくつか症状がありますが、主に下記の4つです。
●アルツハイマー型認知症
●クロイツフェルト・ヤコブ病
●ピック病
●コルサコフ症候群

認知症というのは、知能のはたらきが低下した状態のことで、普通に社会生活を
送ることが難しくなるという病気です。
ですから、老人に限ったものではなく、たとえば、若い人でも、
事故などで脳にダメージを受けた後遺症として、認知症が生じてしまうケースもありますし、脳の病気が原因で、認知症になってしまう場合もあるのです。

また逆に、高齢者すべてが認知症になり、「ボケ状態」になるわけでもありません。
多少は物忘れがひどくなっても、日常生活には何の支障もないというのが普通です。

老年期の認知症は、大きく2つに分けることが出来ます。
それは 1)初老期認知症  2)老年期認知症です。

1)は40~60歳の初老期に現れるケースのもの、
2)は、65~70歳に現れた場合のものをそう呼んでいます。

アルツハイマーとはなにか

Posted on 8 月 27, 2008 under どうしてアルツハイマーになるのか, アルツハイマーのこと | Comments are off

老年期の認知症の一種として、知られているのがアルツハイマー型認知症。
よく『アルツハイマー』といいますが、そのことをさしています。
アルツハイマーの最初に現れる症状は、物忘れがひどくなったり、記憶が混乱してしまう、というものです。場所がよくわからなくなる、というケースも多いようです。

アルツハイマーが進むと、徐々に、物事を認識できなくなり、
言葉さえわからなくなってしまう認知症の状態になり、最終的には死に至ります。

アルツハイマー型認知症というのは、一体どのような病気なのでしょうか。
現在では、アルツハイマー型といっても、老年性認知症とほとんど一緒なので
アルツハイマー=老年性認知症の早発型、という捉えかたもあります。
当初、アルツハイマー型認知症は、1907年にドイツの精神医学者アルツハイマーが、
進行性の認知症をもつ51歳の女性の症例を発見したことから由来しています。

実は、アルツハイマー型認知症になる原因は、現代においても未だ不明なのです。

アルツハイマー型認知症では、大脳が萎縮したり、神経伝達物質に変化などが見られることが分かっています。
神経伝達物質には、カテコールアミン、アセチルコリン、セロトニンなどがあり、
神経細胞から出される信号を伝達します。

最近では、生物学的に原因をつきとめようとする研究が行われていて、
老人斑の原因である、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したものや
神経原線維変化などからも、アルツハイマーの生化学的な研究が進んでいます。
ですが、本格的にアルツハイマーを解明するのには、まだまだ時間を要しそうです。