Archives for アルツハイマーのこと category
Posted on 3 月 19, 2010 under アルツハイマーのこと |
一昔前まではアルツハイマーといえば高齢者がかかる病気と考えられていました。
ですがここ数年ではドラマなどの影響もあって、若年性のアルツハイマーもあるのだと知られるようになってきましたね。
しかし、この若年性アルツハイマーについて少々誤解されている方が多いようです。
20代や30代の方々の間で交わされる会話・・・
「最近もの忘れが多い気がするんだけど・・・」
「え、それってもしかすると若年性アルツハイマーかもよ?」
いいえ、違います。
30代までの若い方に起こる物忘れは、その原因の多くが仕事のストレスや育児ノイローゼといった疲れです。
間違っても若年性アルツハイマーではありませんので、心配は無用ですよ。
若年性アルツハイマーとは「若年性」と名がついてはいますが、定義としては40~65歳の人に起こるアルツハイマーを指します。
通常話されている老年性アルツハイマーは65歳以上の高齢者に発症するため、それと区別して若年性と呼ばれているのですが、「若年」のイメージから上記のように勘違いされているのでしょうね。
また、若年性アルツハイマーも単なるもの忘れではありません。
発症の兆しは老年性アルツハイマーと同じで、最初のうちはもの忘れで済まされていたものが、だんだんと日付の感覚がなくなり、自分の置かれている状況がつかめなくなり、さらには感情表現の仕方さえ忘れていきます。
若年性アルツハイマーが恐ろしく考えられているのは、これらの進行速度が老年性アルツハイマーよりも早く、かつ重い症状となりやすいためです。
そうでなくても40~65歳といえばまだまだ働き盛り。
Posted on 2 月 27, 2009 under アルツハイマーのこと, アルツハイマーの治療方法 |
アルツハイマーをチェックするのに、記憶力、記銘力、見当識障害など症状を
判断する方法として使われる、長谷川式簡易知能評価スケール。
その質問をご紹介しましょう。
1.お歳はおいくつですか?
→正解は1点(2年までの誤差は正解)
2.きょうは、何年の何月何日、何曜日ですか?
→年、月、日、曜日の各1つ正解で1点。
すべて正解した場合は4点。
3.今いるところはどこですか?
→自発的に答えられれば2点。
5秒以内に、家、病院施設の中から正しい選択ができれば1点。
4.これから言う、3つの言葉をいってみてください。
a桜、b猫、c電車
a梅、b犬、c自動車
a、b、cのうち1つ正解で1点、2つで2点、すべて正解で3点。
5.100から7を順番に引いてください。
100-7=93、93-7=86 というように。
→1回正解すれば1点。(不正解の場合は打ち切る)
6.これからいう数字を逆からいってください。
6、8、2と言えば、2、8、6
3、5、2、9と言えば、9、2、5、3
→1回正解すれば1点。(不正解の場合は打ち切る)
7.先ほどの言葉(4の質問)をもう一度いってみてください。
→自発的に回答があれば、a、b、c各2点、回答がない場合、ヒント(植物、動物etc.)を与え、正解すれば各1点。
8.5つの品物をみせ、隠しますので当ててください。
→時計、鍵、たばこ、ペン、硬貨など無関係なものを見せ答えてもらう。
1品各1点、すべて正解の場合は5点。
9.知っている野菜を言ってください。
→5つ正解で0点、6つで1点、7つで2点、8つで3点、9つで4点、10で5点
20点以下は認知症の疑いあり、というもの。どうでしたか?
Posted on 1 月 18, 2009 under アルツハイマーのこと, アルツハイマーの治療方法 |
たばこを吸われる方にとっては、ちょっと怖いお話です。。。
アルツハイマー型認知症の危険因子について、現在急速に研究がなされています。
つまり、毎日の生活の習慣の中にも、アルツハイマーの原因になるものが潜んでいる、という考え方で調べられており、その危険因子として、食習慣や運動習慣、知的生活習慣が注目されています。
そして、現在は喫煙についても、その因果関係が注目されているのです。
喫煙は、アルツハイマー型認知症の発症の危険性を高めるといわれています。
自らタバコを吸う能動喫煙だけでなく、非喫煙者の受動喫煙であっても、
タバコから出る有毒物質の影響を受けてしまい、それがアルツハイマーの発症率を
高めている、という考え方があります。
実は、喫煙に関してはさまざまな議論がおこなわれています。
喫煙がアルツハイマー型認知症の発症の原因となるか否かについて、
これまでも何度も論議されてきました。
喫煙は、他の病気の発症の危険性を高めることがわかっています。
実際、疫学研究では、喫煙することでアルツハイマー型認知症が発症してしまう
リスクが、喫煙しない場合と比べ、1.79倍にあがるという結果もあるそうです。
また、受動喫煙の場合においても、アルツハイマー型認知症の発症リスクは
上昇してしまうという調査結果が発表されています。
信じるか、信じないかはその人の自由ですが、
そう考えると、やはり喫煙は出来るだけ控えたほうが良いのかもしれませんね。
Posted on 12 月 15, 2008 under アルツハイマーのこと, アルツハイマーの治療方法 |
厚生省の調査によりますと、現在、日本には認知症の症状のある老人が
全体で100万人いると推定されます。そのうち自宅で介護を受けているのが75万人。
また25万人が、老人病院、特別養護朗印ホーム、精神病院などの施設にいるようです。
実際には自宅で介護を受けている認知症老人が大多数であることが分かっています。
この傾向は今後どうなるかというと、高齢化社会のがよりいっそう本格的になり、
その認知症老人の数は、2015人には265万人になることが推測されています。
そして
在宅での認知症老人だけでも、その数は180万人!
あくまでも予想ですが、かなり急激な増加が予想されるだけに、
医療面において、認知症の原因解明や、治療方法が確立されることが
一刻も早く期待されています。
日本がかかる、その老人の認知症の約4分の3は、
脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症で占められます。
残りは、変性性疾患や感染症、内分泌代謝疾患、頭部外傷などがあります。
内科的治療や脳外科手術で治る認知症というものも一部存在しますが、
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症のケースになると、治療は困難です。
ただ、最近の研究では、アルツハイマー型の認知症患者の脳に沈着している
異常な色素たんぱくが、21番目の染色体上にある事がわかっています。
なんらかのきっかけでこの遺伝子が作動し始めることが充分に考えられているのです。
認知症の原因はさまざまな角度から研究が進められています。
近い将来、原因が解明されて、有効な薬が開発されるのではないでしょうか。
Posted on 11 月 03, 2008 under どうしてアルツハイマーになるのか, アルツハイマーのこと |
近年、痴呆という言葉が使われなくなりましたよね。
それに代わって、認知症という用語が用いられるようになりました。
確かに以前では認知症を、”痴呆”と呼んでいました。
しかし、2004年に厚生労働省の用語検討会で、
「痴呆」ではなく「認知症」という用語に変換しようという内容で決定しました。
そのため、行政や高齢者の介護分野において、「痴呆」の語が廃止され、
そして「認知症」に置き換えられたのです。
2007年頃までには、学会などでも言い換えがほぼ完了しているそうです。
最近では認知症という言葉は、すっかりなじみましたよね。
ちなみに認知症とは、後天的な脳の器質的な障害によって、いったん正常に発達した知能が低下した状態を言いますが、先天的に脳の器質的障害があり、運動の障害や知能発達面での障害などが現れる状態のことを知的障害といいます。
認知症をひきおこす原因となる主な病気をご紹介しましょう。
・脳血管障害
・アルツハイマー病などの変性疾患
・正常圧水頭症
・ビタミンなどの代謝・栄養障害
・甲状腺機能低下、など。
そのうち、脳血管障害のケースですが、
画像で診断するだけでは微小病変が見つかっているような場合でも、
本当にこれらが認知症状の原因になっているかどうかを判別するのはとても難しいのが
現状だそうです。
これまでは「脳血管性認知症」と診断されてきましたが、
実際はアルツハイマー病が認知症の原因となっている場合が多いようです。
これを、「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」といいます。
Posted on 10 月 12, 2008 under アルツハイマーのこと |
アルツハイマー型認知症のケースは、物忘れや記憶障害、
例えば、さっき食べたものを忘れてしまう、とか、今日が何日かわからない、
自分が今どこにいるのかが分からない、こういった症状のことを言いますが、
それらの記憶の障害とは別に、身体的な症状も見られるようになります。
身体的な症状は見当識障害と呼ばれ、その具体的な例としては、
失語、失行、失認という症状があげられます。
・失語・・・聴覚や発声機能に異常がないのに、言語の理解や発声が上手く出来ないこと
・失行・・・運動障害をもたらす器質的な病変がないにもかかわらず行動が正しく行われないこと
・失認・・・本来認識すべき対象に対して正常な理解ができなくなったもの
これらの症状が進行してしまうと、失語状態や歩行にまで障害が出たり、それが悪化してしまうことがあります。そうなると、日常生活にも支障が生じてしまうのです。
またその他には、めまいや頭痛などの心気症状もみられるようになります。
道徳観や清潔感が失われ、人によっては性的に問題のある行動をとってしまったり
することもあるでしょう。
ご家族にアルツハイマーの方がおられる場合は、その方が場所をわきまえずに排尿したり、夜間に幻覚をみて大騒ぎしたり、部屋のなかを歩き回ったりした、なんていうのを
目の当たりにしたという方もおられると思います。
アルツハイマーにかかると、歩行困難や失禁などの身体的な症状はつきものですが、
症状が悪化し、末期症状になると、それは完全な認知症状態です。
寝たきりになってしまい、その場合、発病から5年から10年くらいで死にいたるといわれます。
Posted on 9 月 30, 2008 under アルツハイマーのこと |
人間はずっと生きていれば、誰でも歳をとりますね。
高齢の方になればなるほど、『最近、物忘れがひどくなった』『記憶力が低下した』
という話をよく話しているのを聞きます。
このような症状は、残念ながら誰しもが多かれ少なかれ経験して行くことです。
いわゆる「老人ボケ」ですが、現代の高齢化社会に伴う認知症は大きな問題です。
”アルツハイマー”という言葉も、新聞やテレビなどでもよく頻繁にみかけ、珍しいものではなくなりました。
老人の認知症には、いくつか症状がありますが、主に下記の4つです。
●アルツハイマー型認知症
●クロイツフェルト・ヤコブ病
●ピック病
●コルサコフ症候群
認知症というのは、知能のはたらきが低下した状態のことで、普通に社会生活を
送ることが難しくなるという病気です。
ですから、老人に限ったものではなく、たとえば、若い人でも、
事故などで脳にダメージを受けた後遺症として、認知症が生じてしまうケースもありますし、脳の病気が原因で、認知症になってしまう場合もあるのです。
また逆に、高齢者すべてが認知症になり、「ボケ状態」になるわけでもありません。
多少は物忘れがひどくなっても、日常生活には何の支障もないというのが普通です。
老年期の認知症は、大きく2つに分けることが出来ます。
それは 1)初老期認知症 2)老年期認知症です。
1)は40~60歳の初老期に現れるケースのもの、
2)は、65~70歳に現れた場合のものをそう呼んでいます。
Posted on 8 月 27, 2008 under どうしてアルツハイマーになるのか, アルツハイマーのこと |
老年期の認知症の一種として、知られているのがアルツハイマー型認知症。
よく『アルツハイマー』といいますが、そのことをさしています。
アルツハイマーの最初に現れる症状は、物忘れがひどくなったり、記憶が混乱してしまう、というものです。場所がよくわからなくなる、というケースも多いようです。
アルツハイマーが進むと、徐々に、物事を認識できなくなり、
言葉さえわからなくなってしまう認知症の状態になり、最終的には死に至ります。
アルツハイマー型認知症というのは、一体どのような病気なのでしょうか。
現在では、アルツハイマー型といっても、老年性認知症とほとんど一緒なので
アルツハイマー=老年性認知症の早発型、という捉えかたもあります。
当初、アルツハイマー型認知症は、1907年にドイツの精神医学者アルツハイマーが、
進行性の認知症をもつ51歳の女性の症例を発見したことから由来しています。
実は、アルツハイマー型認知症になる原因は、現代においても未だ不明なのです。
アルツハイマー型認知症では、大脳が萎縮したり、神経伝達物質に変化などが見られることが分かっています。
神経伝達物質には、カテコールアミン、アセチルコリン、セロトニンなどがあり、
神経細胞から出される信号を伝達します。
最近では、生物学的に原因をつきとめようとする研究が行われていて、
老人斑の原因である、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したものや
神経原線維変化などからも、アルツハイマーの生化学的な研究が進んでいます。
ですが、本格的にアルツハイマーを解明するのには、まだまだ時間を要しそうです。